業務別ROI辞典 /マニュアル・手順書

優先度 3 Notionに移す

更新されないマニュアルの、本当のコスト

手順書が古いまま止まり、実際の手順は各自の我流になっている状態。教育コストと品質のばらつきの両方に効いてくる。

  • ファイルサーバーの手順書が数年前で止まっている
  • 実際の手順が人によって違い、結果にばらつきが出る
  • 新しい人が入るたび、先輩の時間がまとまって持っていかれる
  • 手順を直したいが、どのファイルが正なのか分からず直せない

削減できる時間と、その金額換算

下の人数と時間は仮置きの初期値です。 実測値ではありません。自社の数字に書き換えると、その場で計算し直します。

入力した内容はブラウザの中だけで計算され、送信されません。

削減率は業務ごとに固定しています(下の内訳に表示)。 これは「Notionに集約しても完全にはゼロにならない」ことを織り込んだ値です。

380,000円

年間・人件費換算(税別)

削減できる時間 月 13 時間
月あたりの削減額 31,667円
手順を確認する・思い出す時間 現状 月21時間 × 削減率 50% 26,667円
手順を聞かれて教える時間 現状 月4時間 × 削減率 50% 5,000円

この金額にはNotionのライセンス費・構築費・移行工数は含まれていません。 差し引いた投資回収期間は ROIシミュレーター で計算してください。

項目 初期値 削減率 その率を置いた理由
手順を確認する・思い出す時間 8 分 / 人・日 = 1人あたり 月2.7時間 50% 検索と構造化で半分。作業そのものの時間は減らないので、確認時間だけを対象にしている。
手順を聞かれて教える時間 120 分 / 人・月 = 1人あたり 月2.0時間 50% 「そのページを見て」で済む分を半分。初回の説明や、判断を伴う指導は残る前提。
人件費の時給換算 2,500円 / 時(稼働 20日 / 月)

初期値は実測値ではなく、計算を始めるための仮置きです。当社の導入実績にもとづく数字ではありません。 削減率は「集約しても残る作業」を差し引いた値として置いており、 いずれも上振れさせない方向で設定しています。

何を移して、何を残すか

手順そのものはNotion向き。ただし、その手順に承認や記録が伴う場合、承認フローは既存ツールに残す。

Notionに移す
  • 作業手順・チェックリスト
  • 判断基準(どういうときにどちらを選ぶか)
  • よくある失敗と、その回避方法
  • 新しく入った人向けの読む順番
いまのツールに残す
  • 承認が必要な作業そのもの(申請・承認フローは既存ツール側)
  • 法令や取引先の指定で様式が決まっている帳票
  • 実施記録として証跡を残す必要がある作業ログ

自社の業務がどちらに寄るかは 移行可否チェックリスト で6問に答えると判定できます。

  1. 既存の手順書を「実際に使われている / 使われていない」で分ける
  2. 使われているものだけをNotionに移す(使われていないものは移さない)
  3. 各ページの先頭に「最終更新日」と「この手順の責任者」を置く
  4. 月1回、責任者が5分で見直す枠をカレンダーに入れる
  5. 手順どおりにやって詰まった箇所を、その場でページに追記させる
  • 既存の手順書を全部移すと、移行工数が回収期間を押し上げる。使われていないものは捨てる判断を先にする。
  • 責任者を決めないページは、3ヶ月で必ず古くなる。更新されない手順書は、無いよりも危ない。
  • 新人教育の工数削減は入社のタイミング次第で変動が大きいため、この試算には入れていない。

以下は上の試算には含めていません。金額換算しにくいものを混ぜると、ROIの数字が使えなくなるためです。

  • 作業の品質が人によってばらつかなくなる
  • 手順を直したい人が、自分で直せるようになる
  • 「この作業はこの人しかできない」が減る

効果は大きいが、書き起こす初期工数が最もかかる領域。FAQとナレッジで運用の型ができてから着手した方が確実。